ITB療法ウェブサイトは、痙縮のある患者さんのための情報サイトです。

注射薬

局所への効果では注射薬が有効です。痙縮の原因となる反射の経路で神経を破壊して痙縮を落とします。神経破壊剤であるフェノールやアルコールによる末梢神経ブロック、モーターポイントブロックがあります。

内反尖足に対する脛骨神経ブロックやはさみ足に対する閉鎖神経ブロックなどが良く行われます。ヒラメ筋などで神経が筋に入る部分を局所注射で破壊するモーターポイントブロックも行われますが、痛みがあるため最近ではあまり行われなくなっています。

注射による治療で注目されているのはボツリヌス菌のA型毒素による神経筋接合部のブロックです。欧米では1990年代から四肢痙縮の治療に用いられており、日本でも2010年10月から保険診療で上肢痙縮、下肢痙縮に使用できるようになりました。以前は繰り返し投与による効果の低下が懸念されがちでしたが、最近は薬剤の改良により長期間の投与を行いやすくなっています。